episode20 時を早める掛け時計

みなさん、こんにちは。
みなさんは怖い話お好きですか?
このブログでは、私Cozyが実際に体験した恐怖体験、不思議な体験話。
そして私自身があまりのポンコツで在るが故にしでかした数多くのあり得ないほどの失敗談を書いております。

さて今日のお話ですが、今から約15年ほど前に私Cozyを含め3人が同時に見た不思議な現象について書いていこうと思います。

その当時の僕は、人生で一番のどん底を目の当たりにしている時で『とにかくお金を作らなければならない』とある意味で切羽詰まった状況にありました。体調を崩し、精神的にも追い詰められて、家もバイクも手放すことになったのです。
今考えても何故そうなったのか理解できないのですが・・・当時の奥さんの同級生(僕と元嫁を紹介してくれた人)が、僕達と状況をみて「このままではどうにもならないだろうから、自己破産した方がいい!北海道で事業を始めるから、引っ越し代も出すし、こっちに来たほうがいい」と・・・
普通に考えたら行くわけないんでしょうが、元嫁も経済的に追い詰められて、頼りにならない僕より同級生の言うことに盲信していた、そんな感じでした。
元嫁に言われるがまま、北海道に行くことになり、向こうで自己破産の申請をすることになりました。
その元嫁の同級生が引っ越し代も出してくれて、アパートの段取りもしてくれたのですが、自己破産の申請をしようと弁護士事務所を訪れると、破産するには夫婦で約80万円ほどかかるとのこと。
急いでお金を作らなければならないのに、言われていた仕事はとても軌道に乗りそうもなく、北海道の知らない土地で他の仕事を探すことなりました。なかなか仕事は見つからず、結局僕だけが関東に戻りました。体力も落ちていて、出来るかどうかもわからないけど・・・とにかくお金が必要であること、住むところがないので寮のある会社で探しました。情報誌で見つけた仕事で、お金になる深夜の路線便(宅急便系のもの)の会社に入ることになりました。

その会社では3日間、積込時間前に新人ビデオ研修などの時間があり、研修用のプレハブ小屋などで少し研修をしたあと、ホームで積込み作業をするとのこと。
入社日が同じだった10歳下のK君と一緒に、研修が始まる午後1時より少し前にプレハブ小屋で待っていたのですが、掛け時計、古いテレビとビデオデッキ、薄汚れた座布団と座敷テーブルしかない殺風景な部屋。
2人で時間まで雑談をしながら待っていたら、時刻がちょうど1時になった時、正面に掛けられていた時計の針が、突然”ぐるぐる”回り始めたんです!!
ぐるぐるぐると回り、1周すると何もなかったようにまたカチッカチッと動き始めました。
「今のは何?」とK君と顔を見合わせましたが「なんか気味が悪いね」といった感じで話していると、研修をしてくれる事務兼ドライバーのMさんが入ってきたので、今起きた時計の話をすると、今までそんなことは起こらなかったという。
釈然としないまま、ビデオ研修があり、場所を移しホーム作業と言われる長距離便の積込みをしてその日は終わりました。
次の日、同じく午後1時から研修だったので、少し早めに行って待っているとK君がきたので雑談をしていると、昨日のことを思い出し「また、昨日みたいに時計が動いたらちょっと気持ち悪いね」なんて話していると時刻はちょうど1時に、また時計の針が”ぐるぐるぐるぐる”回り始めたんです!
咄嗟にケータイを取り出し目の前で起こっている現象を動画でとりました。
1周すると、また何もなかったかのようにカチッカチッと動き始めました。
その後すぐにMさんが来たので、撮った動画を見せると困惑した表情で「こんなの初めて見たよ」と言われました。
その後は何事もなく研修を終わらせて、乗務前最後の研修3日目・・・
僕とK君とMさんも少し早めに来ていましたが、時計の針が1時を差すと同時に”ぐるぐるぐるぐる”回り出しました。動画では見ていたMさんでしたが、実際に目の当たりにすると口をあんぐり開けている、そんな表情になっていました。
僕は「この時計、実は電波時計だったんですか?」とMさんに尋ねると「前からある時計だし、そんな電波時計のような高価なものじゃないよ」と言われました。
3人の目の前で起きた不思議な現象。
時計のことは、やはり気味が悪かったので話題にしないようにしてホーム作業へ向かいました。

その後、ドライバーとしての実践研修中に東大阪にあるターミナルでホーム作業している時、体力が低下していてしかも真夏。体が持たず、いつの間にか気を失っていたようで、ホームの下に落ちていたところを発見され救急車で運ばれました。
救急車の中で一度は目が覚めたのですが、救急車に乗せられているんだと解ってすぐにまた気絶してしまい、次に目が覚めたのは病院で綺麗な女医さんに呼び掛けられている時でした。
「あと数十分発見が遅れていたら命はなかったわ」と言われ、僕を見つけて命を助けてもらえたことに、とても感謝しました。
2週間ほどして退院、会社に戻りました。路線では体力的に無理だったので”一般”と言われる手づかみのないドライバーの仕事をすることになったのですが、給料が安く弁護士費用を貯められるような状況ではなかったので、僕の体力でも稼げる会社に移るため、その会社を辞めざるをえませんでした。

それから数年が経った頃、思い出したかのようにK君に連絡をしてみました。
K君はまだその会社にいたので、あの掛け時計について聞いてみると、あの異変は僕達が見たあの日以来全く起きていないようです。

ちなみに撮った動画は、今の奥さんや友達数人に見せてみましたが、やはりみんな気味悪がっていました。
所謂ガラケーで撮った動画だし、スマホに切り替える際に何も考えずに処分してしまいましたが、このブログを書くと決めた時、処分してしまったことを後悔しました。

僕の将来を何か暗示させるようなことにも思えた出来事・・・不思議なことってあるんですよね・・・

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました