episode55  Y霊園での肝だめし

みなさん、こんばんは。
現役トレーラー運転手のCozyです。

今回の話は、肝だめしにまつわる話でごさまいます。
肝だめしについては、二つの忘れられないエピソードがありますが、今日は霊園で体験した心霊体験について書いていこうと思います。

この話は、まだ19歳ぐらいだった頃のこと。
当時よく利用していた、地元の先輩がバイトをしていたガソリンスタンド。
年齢が近いこともあり、バイトのスタッフの人や、スタッフの友人など、仲良くなった人達と行けば楽しく話せるグループみたいな感じになっていました。

まだ若く、免許を取ってそう月日も経っていない人達も多くいて、今の時代と大きく違いガソリンが安い頃!(レギュラーガソリンが約¥100円前後)でしたから、運転の楽しみを覚えたことで、時間があればドライブをすることがある意味で当たり前になっていました。

そんなある日のこと。
いつものように、そのガソリンスタンドに行くと、1つ上のおなちゅう(同じ中学・・・の意味ですが、訳はいりませんでしたかね)の先輩、いつも明るくテンションが高いのですが、その日はよりテンションが高いんです。
その先輩”Aちゃん”は、僕が言うのもなんですが・・・ちょっとバカなんです。
まあ、明るいバカだからか、僕もバカだからか(^^;) その当時は、よくつるんでいました。
バイトのメンバーと僕に「夏だしさ、肝だめしに行こうよ!M市のY霊園、あそこ有名だから」なんて、目をキラキラさせて言うんです。怖い話も好きでしたし、怖い体験も何度かしましたが、ホラー中毒になっていた頃だったので、みんなで喜んで行くことになりました。

メンバーは10人くらいで、3台の車に別れて行くことになりました。
僕は、仕事が違うので後から合流することになり、1人で向かうことになりました。
待ち合わせのY霊園、現地に着いたのは深夜1時を過ぎた頃だったと思います。

当時は、携帯電話とPHSが普及してそう経っていない頃だったのか、忘れてしまいましたが、電波があまり繋がらないPHSを使っていたAちゃんに現地に着いたと電話をしたのを覚えています。

入り口で、他のメンバーと合流していざ肝だめし!!
テレビなどで紹介されるほど関東ではわりと有名なY霊園。
きちんと整理された広い霊園で、著名人も何名かが眠っているようで、あまりおどろおどろしいイメージはありませんでした。

深夜で人もいないような時間帯でしたから、広い通路はメンバーが広がって歩いても大丈夫なくらいでした。
“○区に幽霊が出る”とテレビで紹介されていましたから、お目当ての○区を見つけると、Aちゃんは興奮した様子というより、ノリノリな感じで近づいて行きました。
○区の墓石を前に”あーでもないこーでもない”とメンバーそれぞれ、他愛ないことを話ながら途中で買ってきた、使い捨てカメラ”写るんです”(なんだか懐かしいwww)と、テレビに出てきた霊能者の真似事でお線香を用意して、写真を撮り合い”何かが起こること”を期待したのですが、まあ、そんな簡単に何かは起こらず、ある意味期待はずれでみんなも飽きてきたので、帰ることにしました。

2・3人に分かれて、横に並んで歩く出口までの通路。メンバーの後ろに回ったおバカなAちゃんは、わっ!と声を上げながら誰かに飛びかかって、驚かせていました。
僕の横には、たまたまAちゃんの兄貴がいたのですが、いつものおバカぶりに呆れていました。

あと少しで出口という時、わっ!と声と同時に僕は背中を突き飛ばされた・・・というよりドツカレタ?という表現が正しいのか、数メートル前に押し出されました。
幸い、体勢を保っていたのでころばすに済んだのですが、ふざけすぎたAちゃんに文句を言おうと後ろを振り向くと、みんなは僕と数メートル以上も離れているんです!!

どう考えても、Aちゃんがどつける距離ではなかったのです。
隣にいたはずのAちゃんの兄貴は、突然僕が前にどつかれよろめく姿を見ていたのですが、そもそもAちゃん達は、僕たちが並んで歩いていた数メートル後ろにいたんです。

ということは?・・・
そこでみんなは異常を感じ、冷や汗が一気に吹き出し、髪が逆上がる恐怖が沸き起こり、悲鳴に近い声を出しながら、それぞれの車に乗り霊園を後にし、僕もそのまま帰宅しました。

それから2~3日以内でしたが、僕は車の運転中、軽い接触事故を起こしました。
内容は、とある交差点の角にあるコンビニから出ようとした時、赤信号で止まっている車の間を右折ですり抜けようとして、右折ラインを前方不注意の大型トラックに横っ腹をぶつけられたというものでした。

幸い、そう大きな事故ではなかったのですが、鈑金が必要なくらいの凹みだったので、近くの修理工場に出して、愛車はしばらくの間入院することになりました。
代車を借りることになったのですが燃料があまり入っていなかったので、事故の報告がてらAちゃんがバイトしているガソリンスタンドに行ってみると、僕が借りている代車を見て、肝だめしに行ったメンバーは、青ざめていました。
Aちゃんはその日バイトに来ておらず、どうやら事故を起こし、車を修理に出しに行くため休みになったとのこと。

あの日、車を出したのは僕とAちゃん、Aちゃんの兄貴、そしてもう1人のバイトのスタッフの人でした。
肝だめしになんて行ったからかなあと話していると、太いけたたましいマフラーを響かせた車がスタンドに入ってきました。
よくみると、その車…Aちゃんの兄貴の車なんですが、普段はもっと静なはずなんです。不思議に思っていると、店内に入ってきたAちゃんの兄貴が「まいったよ。ネコが飛び出してきて、避けるのに慌ててハンドルを切ったらキャッツアイ(今では少なくなった車線境界線にある突起した反射材)に乗り上げちゃってさ・・・マフラーのタイコとリアスポイラー(マフラーの消音気とリアバンパーのアクセサリー)をふっ飛ばしちゃったよ」なんて言うんです。

これは・・・何かの祟りなんでしょうか。 または、ただの偶然か。
確証はないけれど、度重なる偶然と言いきれないタイミングでの事故。
あとのメンバーが事故を起こしたかどうかは忘れてしまいましたが、覚えているのは数ヶ月後には車が変わっていたことです。

その出来事があってからというもの、おバカなAちゃんは肝だめしなんて言うことはさっぱりなくなりました。
それから彼女が出来たり、結婚したり色々あって、仲良かったメンバーは店を離れていき、いつの頃からか僕もそのガソリンスタンドから足が遠退きました。

夏本番。
肝だめしをしたくなる、そんな季節ですが・・・みなさんは、肝だめしをされる時は、色々な意味でくれぐれもご注意くださいませ。
ちなみに、肝だめしで撮った写真ですが、オーブは写っていましたよ。
僕とAちゃんと、Aちゃんの兄貴のそばには。

ということで、今日も最後まで読んでいただきありがとうございました・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました