episode16 ファミレス怪異

みなさん、こんにちは。
みなさんは怖い話はお好きですか?
このブログでは、私Cozyが実際に体験した恐怖体験、不思議な体験話。
そして私自身があまりのポンコツで在るが故にしでかした数多くのあり得ないほどの失敗談を書いております。

さて、今日のお話です。
移動中、たまたま視界に入ったファミレスを見て思い出したので、私Cozyが17歳の頃に夜のバイトで体験した恐怖体験について書いていこうと思います。

17歳当時は、高校での単位が無くなったので留年することになって、休学中に夜のデパートやコンビニ、ファミレスなどの清掃の仕事を同級生の親御さんから紹介してもらい、しばらく働くことになったんですが、そんなある日のこと。
茨城県の北側にあるファミレスの清掃作業でしたが、その日はわりと早くに到着しました。
閉店後の作業のため、閉店時間まで店内の隅のテーブル席で4人の作業スタッフと共に待たせてもらうことになったのですが。急に眠気を感じたので、作業開始までの待ち時間に乗ってきたハイエースの後部座席で横になって仮眠をすることにしました。

一人で寝ていたのですが。ふと、車の外に何人かのざわざわしているような気配を感じたので、寝ている僕を起こしに来てくれたのかと思い、頭を持ち上げ窓の外をみるとスタッフなどではなく何人もの手が、車を囲むようにわらわらと動いているんです!!
最初は僕を驚かせようと、仲間のスタッフが腕だけを見せていたずらしているのかとも思いました。でも、仲間のスタッフは4人なので全部足しても8本しか腕はないはずなのに、今ここに見えているのは何十本もの腕なんです!
状況を理解した瞬間。激しい恐怖に襲われましたが、ここから出ないとさらに状況は酷くなると思い、ドアノブに指を掛け、気持ち悪くわらわらと動く腕を見ないよう、ギュッと目をつむりドアを開け外に飛び出すと、ざわついた気配は一気に消えた・・・と同時に、回りにわらわらと動いていた腕は全て消えていました。
一呼吸したあと、とても一人で車に留まる気にはなれず、まだだるい体を奮い立たせて、仲間のスタッフがいるところへ戻ると、年長者のNさんから「どうした?顔色が悪いぞ?」と聞かれたので、今起きたことをみんなに話すと、そのNさんは神妙な表情で「なんだ、お前も見たのか。前にもお前と同じ事を言っていた子がいたんだよ」と言うんです。
どうやら、そのファミレスから山手側に火葬場があるらしく、それと関係してるのでは?なんていうことも聞きました。

その後すぐに、閉店の時間になり清掃の作業を開始して、何事もなくその日の作業を終えました。
月が変わり、またそのファミレスの作業のシフトに入ることになったんですが、前回と同じメンバー、しかも前回と同じように少し早めの到着。

お店の中で待たせてもらう間、年長者Nさんに「あれ?今日は寝なくて大丈夫なのか?」なんて、意地悪っぽい顔で言われたんですが、すかさず「あんな怖い体験をしたら、どんなに眠くてもあそこでは寝れないですよ」と切り返すとほぼ同時に、僕たちが座っているコーナーのテーブルランプだけがスッと消えました。一緒にいるスタッフ全員が”えっ?”っとなっていると、そのテーブルランプは何度か点滅したあと、何事もなかったように点灯しました。
あまりのタイミングで呆気に取られている僕にNさんは、「お前、お化けに好かれているんじゃないか?」と、他のテーブル席のお客さんには聞こえないような小さな声で言ってきたんですが、その表情はかなり引きつっていました。

あれから30年近くたちましたが、今もそのお店はありますよ。
僕と同じ体験をしてみたかったら、夜中に一人で車で寝てみるのも良いかも知れませんね。

ちなみに・・・茨城県の北部よりの国道沿いにある同じ系列のファミレスでは、窓際に女性の霊が座っている姿が見える時があるそうです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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